春になったのだとその足音を感じます。
土曜日に、国民春闘埼玉県共闘会議の主催する労働組合講座へ、講師として参加してきました。 私が要請されたのは、労働組合の立場に立った経営分析でした。 それに対して「中小企業における春闘の視点」ということで一時間あまりの話をしました。 日ごろから、中小企業家同友会で多くの経営者と一緒に学びを進めながらも、やはり労働組合と言うと毛嫌いをしている傾向にありますし、同友会の会員で組合のあるところは極わずかです。第一経営には組合があります。あるどころか、私は第一経営に入ると同時に組合が結成され、なぜかわけも分からず執行委員になっていました。以来、大きな経営の分裂を組合の力で克服をして、その組合の中心で活動していた私が請われて経営に入るまで組合活動をしていました。
その過程の中で、一人一票制が確立され、私も所員によって選出される立場になりました。 ですので第一経営は組合活動を十分に認め働く人の権利を守り発展させる立場を貫いています。とはいえ、経営の途上で経営環境の変化などで多くの課題や問題が発生し労使の立場は幾つもの矛盾を含んだものになります。その意味で、組合へいろいろな思いがあるのは当然です。
今回の研修は、私が経営問題を担当しましたが、まず強調したのは今の経営の実態です。 そして、上部団体の設定した賃上げ要求をそのまま出すだけでなく、自社の賃金水準をしっかりと様々な統計等を使って評価して必要な生活水準を満たしているのかを把握する必要性を強調しました。 その上で、経営分析、貸借対照表と損益計算書の見方の話を行い、経営分析の基本的な見方を話しました。 最後に、やはり、中小企業家の気持ちを引き上げる、促すよう企業の経営を大きく進めることの重要性を強調しました。さらに労働組合は未来社会論を大いに展開して中小企業がどのように発展するのか、どのような社会が訪れるのかを提起して今の厳しい中での方向性を引っ張ることだと話をしました。 やはり、第一経営でもそうですが、小さな会社の中で小さなパイをどうするといってもなかなかどうなるものでもありません。大企業のような賃金水準を中小企業に求めるのは現状では厳しいものがあります。その水準は倍と言っても過言ではないでしょう。 ですから、どのような企業作りが必要なのか広い視野や視点で提起することだと思います。 しかしながら、話の後の質問や、私の後に埼玉総合法律の高木弁護士が講演した団交についての様々な事例を聞いていても労働者の権利を真正面から捕らえたり、働く人をパートナーとして対等に位置づける、そんな経営がほとんどない現状で無権利状況の働く人が多いことがリアルに示されたと思います。 経営者の社会的貢献や責任に対しての自覚の高まり、それを促す社会的プログラムの構成、労働組合の権利擁護の戦いと同時に中小企業そのものを巻き込んだ社会変革の展望など、中小企業の社会的自覚を作り出す仕組みがぜひとも必要です。 そんなことを感じさせる研修でした。







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